写真家のハービー・山口氏が審査! SWPA日本部門賞1位に選ばれた鈴木悠介さんインタビュー


© Yusuke Suzuki, Winner, Japan National Award, 2018 Sony World Photography Awards


 
ソニー ワールド フォトグラフィー アワードの一般公募部門に応募した日本人の中から選ばれる、ナショナルアワード(日本部門賞)。
2018年に日本部門賞1位を受賞し、ロンドンで行われた授賞式とサマセット・ハウスで行われる受賞展示に参加した鈴木悠介さんにお話を伺いました!
また、日本部門賞2位、3位の方の作品と、ハービー・山口氏による各作品の審査評もご紹介いたします。
 

ナショナルアワードとは?
今年で5年目を迎えるナショナルアワード。ソニー ワールド フォトグラフィー アワード一般公募部門の10カテゴリーに応募のあった作品から、日本を含むナショナルアワード実施国各国の専門家で構成される審査員がベストの1枚を見出して表彰します。ナショナルアワードの受賞者にはソニー製デジタルカメラが贈られ、受賞作品はロンドン・サマセットハウスで行われる写真展で展示されます。

 

明暗のドラマを描いた魅力的な作品

――SWPAに応募したきっかけは?

鈴木 SWPAという世界有数のフォトコンテストで、自身の作品がどのような評価を得ることができるか試みてみたかったことに起因しています。

――今回応募された作品について教えてください。

鈴木 今回日本賞を受賞した作品は、ひとりの女性が屋内で読書している様子を撮影したものです。窓際から入る自然光とその窓の格子が描く影の描写、テーブルにあるスタンドランプの灯り、そのどれもが絶妙なバランスで女性と融合している様が気に入っていました。

昨年の夏より次回のSWPAにはエントリーしようと決めていましたが、中々この作品を出そうと思う作品は撮影できませんでした。しかし、この写真を撮影した瞬間、「この写真はSWPAに出そう!」と瞬間的に思ったのを覚えています。

――受賞を知った時の喜び、ハービーさんの審査コメントを聞いて感じたことを教えてください

鈴木 驚きと共に、選ばれてほしいと願った作品が受賞したことに大きな感動を覚えました。私がこの作品で気に入っているポイントを、大変僭越ではありますが、ハービーさんもおっしゃっていただいた部分がとても多く、安堵したような感情になったことを覚えています。

――実際に、選ばれて、現地に行ってどんなことを感じられましたか?

鈴木 SWPAが世界的なフォトコンテストと言われている真髄のようなものに触れた気がしました。フォトグラファーの多くが自身の写真に揺るぎないコンセプトを持ち、その熱気が現地・受賞式会場中に広がっていました。

ソニー ワールド フォトグラフィー アワード 日本部門賞1位 鈴木悠介さん 撮影:ヤン・ケビン


 
またそれと同時に、 授賞式を盛大に催す主催関係者の皆さんの照明や雰囲気づくり、食事等のこだわりの演出は圧巻でした。

加えて、ロンドンという都市自体や人々の営みの中に、芸術文化が生活と大変近い距離に息づいており、そこには起因した歴史があり、日本との違いに驚嘆した部分もありました。

――受賞してロンドンに行った、その後のご自身にどんな変化がありましたか?

鈴木 自身の作品コンセプトの注力をより思慮するようになりました。

ハービー・山口氏 審査コメント

本年度の応募作品は例年になく力作が揃いました。仕上がりが素晴らしく、メッセージが込められている作品ばかりで、皆様のレベルの高さを実感しました。是非これからも皆様の作品を世界に届け共有して下さい。きっと素晴らしい結果が待っていると思います。

日本部門賞1位 鈴木悠介さん

© Yusuke Suzuki, Winner, Japan National Award, 2018 Sony World Photography Awards

ハービー・山口氏 審査コメント

鈴木悠介さんの作品は、お店の一角でページを何気なくめくる女性を、アンニュイな雰囲気を漂わせながら捉えた素晴らしいポートレイトです。女性を浮かび上がらせている窓からの光、また電気スタンドのタングステン光などを意識して明暗のドラマを描いていることも大きな魅力です。

日本部門賞2位 鈴木淳也さん

© Junya Suzuki, 2nd Place, Japan National Award, 2018 Sony World Photography Awards

ハービー・山口氏 審査コメント

どんと焼きを捉えた写真です。お正月が明けての平和な行事ではありますが、画面の手前に女性を取り込んだことで、緊張感に富んだ画面になりました。空中に無数に飛散している黒い灰や炎から、どこかの戦地で撮影したかのような緊張感があります。絵づくりの奥深さを改めて感じました。

日本部門賞3位 中澤隆さん

© Takashi Nakazawa, Japan, Commended, Open Landscape & Nature and 3rd Place, Japan National Award, 2018 Sony World Photography Awards

ハービー・山口氏 審査コメント

大自然の美しさやダイナミックさは刻々と変化し、寸分違わない光景に再び出会うことはあり得ません。雲、月、色合いが素晴らしく、こうした風景に憧れます。先日のブルームーンの月食を見に多くの人々が写真をSNSにアップしていました。文明に翻弄されている人間は大自然に救いを求めているのでしょうか。

いかがでしたか?
公式サイトではそのほかの受賞作品が見られます。
ぜひチェックしてみてくださいね。

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