ニコンD850で撮る日本橋の「食・物」 山口規子さんに学ぶテーブルフォトの撮り方
日本の豊かな文化が息づく街、「日本橋」。
その日本橋を舞台に、「PHaT PHOTO」が株式会社ニコンイメージングジャパン、マンダリン オリエンタル 東京、三井不動産株式会社とコラボし、撮影会を開催しました!
「人」、「食・物」、「街」と3つのコースに分かれ、3人の写真家がそれぞれコースにつき、講座を実施。各ジャンルに精通した講師の方々が参加者と一緒にコースを巡りながら、撮影のポイントやコツを教えて頂きました。
今回は、「食・物」コース、テーブルフォト撮影会の様子をお届けします。
女性ファッション誌や旅行誌を中心に幅広く活躍している写真家・山口規子さんを講師に迎え、和菓子屋や扇子、フルーツなど日本橋が誇る逸品を撮影しました。
当日は、テーブルフォトのプロフェッショナル・山口規子さんが、撮り方のノウハウをしっかりレクチャー。本記事では特別に、講座で参加者のみなさんが学んだ「おいしそう!」「きれい!」と思わせるテーブルフォトのコツを少しだけご紹介します。
覚えておきたい!テーブルフォトの基本
1.きれいな光を見つける
おいしそうに見える料理のためには、光が大切。
窓際やランプの下など、いい光を探して撮りましょう。
2.縦位置か横位置か考える
構図に正解はありません。縦にするのか、横にするのかを決めるのは自分。
料理や雑貨小物のここが撮りたい!と思うポイントを事前に見つけることで、どちらの切りとり方が自分のテーマに適しているのかがわかるはずです。
山口先生曰く、旅館などでお皿の枚数が多いときには縦位置がお勧めとのこと。ポイントとなるものを1番前に置いて背景をぼかすと、ごちゃごちゃせず収まりのいい写真に。
3.カメラアングルを決める
下から覗き込むように撮影したり、真上から撮ってみたり…
1つのアングルからだけではなく、さまざまな角度から試してみましょう。
ハンバーガーやケーキなど、背が高い料理は自分が低い位置から撮ることによって厚みを強調できます。どういう風に撮ったら、目の前の食材がおいしそうに、綺麗に見えるのか、そのものの形を注意深く観察することが大切です。
こちらはやや俯瞰から撮った作品。
ケーキの形や色、皿の模様などが際立ち、デザイン的な写真になっています。
こちらの写真に写るケーキは、参加者のみなさんと撮影後にいただいた「KABUKIケーキ」。ラグジュアリーな五つ星ホテル・マンダリン オリエンタル 東京の期間限定新作スイーツをいち早く楽しみました。
山口先生のステップアップのヒント
1.できたてを撮影するために事前準備はしっかりと
「料理は1分で死ぬ」と、山口先生。料理は、出てきた瞬間がベストな状態だそう。
料理が輝く僅かな時間で、しっかり撮影を終えるためには準備が重要です。
基本に挙げた光・構図・アングルはもちろんのこと、どんなところにこだわってつくられたものなのか、どこがこの料理のポイントなのかという情報収集も事前準備の1つ。
撮影前にある程度イメージをつくり上げておけば、最高の瞬間を逃さず撮影できます。
事前準備は自分でやらなければいけませんが、カメラの解像度はご心配なく!
D850 は有効画素数4575万画素で細かなディティールの表現が可能。今回撮影した和菓子や、扇子ものっぺりとした写真にならず、そのものの質感をしっかり表現できています。
2.思いきり切ってしまう潔さ
自分が撮りたい!と思ったポイントを際立たせるには、大胆な切りとり方をしてみるのも良し。
お皿や雑貨の全部が写っている必要はなく、大切なのは自分がこの写真で何が言いたいのかということです。見た時のインパクトもあり、主題がわかりやすい1枚に仕上がります。
3.好みの色合いを見つける
おいしそうな印象づくりのためには、「色合い」がポイント。
色合いは「ホワイトバランス」によって変えることができ、D850では、オート、自然光オート、電球、蛍光灯、晴天、フラッシュ、曇天の中から好きなものを選択できます。
撮影場所の環境に合わせるだけでなく、撮りたい雰囲気に合わせたホワイトバランスを選ぶことで、独自の画づくりが可能に。自分の好きなホワイトバランスで撮影を楽しみましょう。
山口先生がホワイトバランスでお勧めするのが、D850で新しく追加された「自然光オート」。見た時の印象に近い色で表現が可能で、微妙な光源の変化にも対応可能。テーブルフォトでも、自然光で撮影することが多い山口先生は重宝しているのだとか。
4.反射や影を利用する
テーブルフォトは平面的な写真になってしまいがち。反射や影をうまく利用することで、料理や小物に立体感が出て、素材が引き立ち「おいしそう!」「きれい!」と思わせる写真に仕上げることができます。
テーブルフォトを楽しんでいたら、あっという間に撮影会終了の時間に。
今日撮った中でのお気に入りの1枚をそれぞれプリントして先生に講評していただきました。教わったテクニックを生かした写真が並び、山口先生も「成長が早い」と拍手。
D850ならではの細部の質感まで表現された写真に、みなさん「すごい!」と驚かれていました。終始和気あいあいとした雰囲気で撮影会は終わりました。
今回ご紹介したポイントを参考にしながら、カフェやお家でも気軽に楽しめるテーブルフォトにぜひ挑戦してみてくださいね。
テーブルフォトにお勧めのレンズ
クローズアップしたマクロ撮影はもちろんのこと、ポートレイトや風景でも活躍できる多彩なレンズ。絞り開放から、質感がしっかりと伝わるクリアでシャープな描写力を発揮します。被写体に大胆に近寄ることができ、自然で美しいボケ味もポイントです。
参加者のみなさんの作品
ニコンD850
話題の人気機種。しっかり作品制作したい人へ
高性能で、最高約9コマ/秒の高速連続撮影が可能な、オールマイティに使えるニコンの人気機材。高速・高精度153点AFシステムで、動く被写体を逃さない。有効画素数4575万画素と常用感度ISO64-25600を両立。
写真家・山口規子
今回ご協力いただいたお店
※すべて山口規子先生撮影
伊場仙
(住所)
〒103-0024
東京都中央区日本橋小舟町4-1
(TEL)03-3662-9261
(営業時間)10:00~18:00
土曜日・祭日の営業(4/18~8/30まで)10:00~17:00
日本橋さるや
(住所)
〒103-0022
東京都中央区日本橋室町1-12-5
(TEL)03-5542-1905
(営業時間)10:00~18:00
日曜・祭日定休
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江戸切子の店 華硝
(住所)
〒103-0023
東京都中央区日本橋本町3-6-5
(TEL)03-6661-2781
(営業時間)
土・日・祝日
10:30~18:00
日曜・祝日休
11:30~17:00
榮太樓総本圃 日本橋本店
(住所)
〒103-0027
東京都中央区日本橋 1-2-5
(TEL)03-3271-7785
(営業時間)
9:30~18:00(月~土)
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日本橋 千疋屋総本店
(住所)
〒103-0022
東京都中央区日本橋室町2-1-2
日本橋三井タワー内
(TEL)03-3241-0877
(営業時間)
メインストア/10:00 – 19:00
フルーツパーラー&レストラン/11:00 – 21:00(20:30)
日本橋鮒佐
(住所)
〒103-0022
東京都中央区日本橋室町1-12-13
(TEL)0120-273-123
(営業時間)
10:00〜18:00
(日曜祝日を除く)
11:00〜16:00(祝日)