加藤光博さん、100ポイント達成おめでとうございます。加藤さんの応募された写真の中で総合1位を受賞された作品が過去に3点 (2018年1-2月号「疲労」と2016年5–6月号「羨望の眼差し」)、2016年11-12月号「育ちゆく好奇心」ありました。また総合順位は6位でしたが、私が3位に推した作品(2019年 7-8月号「老人とウミネコ」)もありました。 いずれも思い出深く、味わいのある写真でした。
それらの写真は、人が写っているのだけどポ ートレイトとはまた異なる、まるで人を入れた風景作品とでも呼びたくなる写真でした。 スナップとも少し違う味わいで、どこか深みや重みの様なものを感じさせる写真。観る人に撮影者の心情を感じさせるような写真でした。
それは加藤さんの作風であり、持ち味なのだろうと思います。人が生きていく中で垣間見せる心情や生活をしている風景についつい感情が移入されていくような作品は、被写体との微妙な距離感や光の色味や露出補正、ホワイトバランスの設定に注意して撮影しているからでしょう。加えて被写体のふとした仕草や表情を写しとっているからとも思います。
人間らしい心の変化を見つけ、それに反応していることは素晴らしいことですし、それを写真で表現していることは貴重です。これからも写真ライフを充実させ、楽しまれていって欲しいと思います。