友人や家族の ポートレート撮影テクニックを学ぶ! ニコン撮影会レポート 第2回
写真家・熊切大輔流
「ポートレート撮影」with ニコン D750
2014年から、株式会社ニコンイメージングジャパンとPHaT PHOTOがコラボして実施している撮影会。今回はニコンカレッジの講師など様々な写真講師を務め、丁寧な指導が人気の熊切大輔さんがご登場!記事の中では、ポートレート撮影の3つの極意もご紹介します。
・まずは基本!ポートレートのセオリー
1.ピントは目に合わせる
2.背景は「ウルさい&重い」を避ける
3.レンズを使い分ける
・【熊切流・ポートレートの極意 その1】光と影を大胆に使おう!
・【熊切流・ポートレートの極意 その2】アングルを変えて撮ってみよう!
・【熊切流・ポートレートの極意 その3】表情のバリエーションを写そう!
・参加されたみなさんの撮影写真/参加者の声
・ニコンD750のここがすごい!
・ほかの写真家/作家による撮影レクチャー、インタビューを記事や動画でチェック!
・次回の撮影会予告
「家族や友人を撮ると、なんとなく記念写真みたいになっちゃう…」
「いつも顔アップの写真ばっかり増えてくなぁ…」
なんて、普段家族や友人など身近な人を撮影するときに感じるみなさんの悩みを即・解・決!するために来てくださった講師の先生は、雑誌や写真セミナーで大活躍中の熊切大輔先生!
今回はテーマに合わせ、撮影者だけでなく、なんと、普段被写体として撮ることもある自分の家族や友人などの身近な人にモデルとして一緒に参加いただいての撮影会。
参加者に同行いただき、その人を撮影するという撮影会ははじめての試み!
報道写真からスナップ作品までなんでもござれな熊切先生に「ポートレート撮影の極意」を教わりつつ、ニコンの人気機種「D750」を使った二人一組の撮影に挑みました!
まずは熊切先生によるニコン D750の使い方と、
ポートレートのステキな撮り方についてレクチャーを受けました。
先生の美しいポートレート写真を例に、すぐ実践に移せる
ポートレートのセオリーや、極意を聞く参加者のみなさんは真剣そのもの。
まずは基本!ポートレートのセオリー
1.ピントは目に合わせる
特別な意図がなければ、ピント位置は目に合わせるのがベター。
とくに目にキャッチライトが入ると、目の表情がイキイキしてきます。
2.背景は「ウルさい&重い」を避ける
人物の後ろに空間が広がっている場所、いわゆる“ヌケのある”場所を背景にすると奥行き・立体感がでます。さらに背景をボカせば、より人物が際立つ1枚に。
3.レンズを使い分ける
表現の幅を広げる近道はレンズ交換にあり!たとえば、単焦点レンズは美しいボケを得やすく、望遠レンズは「圧縮効果」という、遠くの被写体を手前に引き寄せられる表現ができ、広角レンズは臨場感のある大胆な切りとり方が可能です。
しかも今回は、たくさんの交換レンズも使用可能!試し放題ですね。
・AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
・AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED
・AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
・AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
・AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G
・AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
・AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G
・AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G
・AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
そしてレクチャー後は、教えてもらったことをさっそく実践すべく
場所を変えて撮影会開始です!
フルサイズなのに軽量、そして小型なD750は、今回のような移動する撮影にはぴったり!
秋の気配も深まるこの日の撮影場所は、やわらかい光の入る古民家カフェ・蓮月さん。
古民家に限らず、すりガラスや障子、白い壁がある室内では、
入り込んだ自然光が柔らかく室内全体に回るということは盲点でした。
早速、室内での撮影テクニックを熊切先生から直接伝授いただきます。
撮影会で学んだ【熊切流・ポートレートの極意】をここでちょっとだけ紹介しちゃいますね!
【熊切流・ポートレートの極意 その1】
光と影を大胆に使おう!
「なんだか写真がキマらない…」「記録写真みたいなかんじ…」など、
ポートレートを撮ってみたことのある誰もが経験するこのモヤモヤ。
「そういう時には、光と影を意識して写真の中に取り入れるんです」と熊切先生。
「女性は肌を美しく見せるために明るいところで撮ったりするのが一般的ですが、逆に男性を撮るなら顔に影が出るようにしたり、シルエットで表現するのもアリなんですよ!」と教えてもらい、私も知らず知らずのうちに意識してパシャリ。たしかに素敵…!
「どこから光がきて、どこに影が落ちるか意識して見ることが大事。それを写真に取り入れられるかでポートレート写真の面白さが決まると思います」(熊切)
[ニコンD750の魅力ポイント!]
逆光や暗いシーンで撮影すると、オートフォーカスでピントがなかなか合わなくて、シャッターが下りない!っていうこと、ありませんか?でも常用ISO感度100~12800のD750なら暗いシーンでもスムーズに、確実にピント合わせができるので、ストレスが少ないのが嬉しい!有効画素数2432万画素で細かなディテールを表現してくれるだけでなく、広い常用撮像感度域で、ザラつきなく美しく写しとってくれるから心強い。
【熊切流・ポートレートの極意 その2】
アングルを変えて撮ってみよう!
単調な写真にしないために、アングルを変えることはとっても大事なのだそう。
「ついつい自分の身長の目線で撮っちゃうけど、下から上から、たくさん試してみるといい構図は見つかります」という先生からのご指導。身に覚えがありすぎるっ!
[ニコンD750の魅力ポイント!] ここで活躍したのが、フルサイズ機では先駆けて搭載された「可動式液晶モニター」。上向き最大約90度から、下向き最大約75度までの広い範囲で、自由な角度に展開できるモニター。多彩なアングルに挑戦しやすいから、這いつくばったり背伸びしたりしなくたって、モニターで画を確認しながら、楽々撮れちゃいます。
【熊切流・ポートレートの極意 その3】
表情のバリエーションを写そう!
撮るたびに増えていくニッコリ写真。でもきっとそれだけじゃなくて、近しい人だからこそ見せられる「良い表情」がきっとあるはず!と熊切先生。
「被写体とコミュニケーションをとりながら、いろんな表情をねらってみましょう。1枚撮って満足しないのがコツ」(熊切)
シャッター音でコミュニケーションをとる、というのもテクニックのひとつ。まずは慣らし運転のように、どんどんシャッターを切っていくこと。するとリズムをつくり、撮られる側がタイミングをつかみやすいのだとか。
[ニコンD750の魅力ポイント!]
D750はなんと、最高約6.5コマ/秒の高速連続撮影が可能!変わっていく表情を逃さず捉えられます。大切な人の一瞬の顔や動きがばっちり写ってるのを見ると、撮影がもっと楽しくなっちゃいます!
先生の指導を受けながら試行錯誤を繰り返していると、気がつけばあたりはまっ暗。教室に帰ってから、それぞれ会心の1枚をセレクトしてA3サイズという大きなサイズにプリントアウト!
髪の毛などの細かなディテールの美しさや、室内や夕暮れシーンでも滑らかな階調、D750ならではの描写力に、一同「すごい~!」という感嘆の声がもれました。
熊切先生から丁寧に講評いただき、本当に濃い1日となりました。
パートナーと会話しながらの撮影は終始和やかな雰囲気で、私も少しやさしい気持ちになれるような、そんな撮影会でした。
参加されたみなさんの撮影写真
参加者の声
・D750をはじめて使ってみたら小さくて軽くて、これでフルサイズ?と驚きました。
・慣れなくて戸惑ったが、練習すれば使いこなせると思い。重いが構えやすかった。
・ポートレート撮影のポイントについて具体的に教えて頂いて参考になりました。
・AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E EDを使いましたが、ボケがきれいで使ってみて良かった。
・ストーリーのつくり方や微妙な光のとらえ方のポイント、小道具の配置など分かり易く、実際に先生が撮って見せてくれたりなど、とても勉強になりました。
・とくにAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gは撮影の意図通りに色再現してくれるレンズで、このレンズの柔らかい描写はとても好きです。
・AF-S NIKKOR 58mm f/1.4GとAF-S NIKKOR 105mm f/1.4E EDの描写は独特で、愉しく撮影できました。
・実際の撮影方法を具体的に説明していただいて、とても分かり易く、すぐにでも実践できそうでためになりました。
・ファインダーが見やすく、大きさ・重さも丁度良くとても使いやすいと感じた。
ニコン D750
フルサイズならではの描写力と高感度が生み出す写真は、表現者に撮る喜びを与えてくれます。どこへでも連れていける小型・軽量ボディに高い機動力を凝縮。
・FXフォーマット・2432万画素
・約6.5コマ/秒の高速連続撮影
・高密度51点AFシステム
・チルト式液晶モニター、Wi-Fi機能