ホテルでアートフェアが開催。ART OSAKA2018に行ってきた!
第16回現代美術のアートフェア「ART OSAKA 2018」が、
7月7日(土)〜8日(日)の2日間、ホテルグランヴィア大阪で開催されました。
そもそもART OSAKAってなんなの?ですが、
2002年から開催されている、現代美術に特化したアートフェアでは、日本でもっとも大きな規模のイベントのひとつです。
ちなみに「アートフェア」は各ギャラリーがイチオシのアーティストの作品を販売する「見本市」のことです。
参加ギャラリーも54ギャラリー(関西21、関西以外26、台湾3、韓国4)があり、
ホテルグランヴィア大阪の26階ワンフロアで、68部屋を使って展示されていました。
会期は終わってしまいましたが、
「ホテルでアートフェアってどんなの?」「聞いたことあるけど行ったことないんだよねー」
という人のために、フェアの様子を少しだけ紹介します。
ホテルグランヴィア大阪は大阪駅直結の高級ホテル。
行きなれない高級ホテルの雰囲気にそわそわしながら向かいました。
エレベーターにはこんな感じでART OSAKA2018の案内が。26階で実施していました。
エレベーターを出ると受付がこんな感じ。
各部屋の入り口にはギャラリーの名前が掲示されています。一部屋につき、1ギャラリーが基本。
2部屋使用するギャラリーもあります。
で、部屋の中はそれぞれのギャラリーが工夫をこらしながら展示をしています。
これは東京、新宿のギャラリーeitoeikoより、岡本光博「ドザえもん」シリーズ。
お察しのとおり、あのキャラクターがどざえもんになっている、という作品。
こちらは大阪にあるYOD Gallery。窓には細江英公氏の写真作品「薔薇刑」がありますね。
現代美術が多いですが、このように写真を取り扱うギャラリーもちらほら。
各ギャラリーが、ベットなども使いながら、作品をコーディネート。
台湾から参加したDer-Horng Art Galleryのお部屋。
こんなふうに、バスルームを使うギャラリーも。
これは関西御苗場でレビュアーとしても来場していただいたことのある、TEZUKAYAMA GALLERY。
入り口からは、後藤靖香さんの作品が見えます。
部屋を覗くと作品が見えるので、外から見える展示作品も重要。
こちらは大阪芸術大学の学生による作品スペース。
写真を扱うギャラリーのご紹介も少ししていきましょう。
最初は大阪、肥後橋にあるサードギャラリーAya。
奥の窓に飾られているのは石川竜一さんの作品。その左隣は岡上淑子さんの作品も。
石内都さんの作品の他にも、現代美術作家の作品も展示されていました。
石川竜一さんの作品は、ヨーロッパで撮影したスナップのシリーズ「群青」が展示。
大阪の景色をバックに欧州のスナップを眺める、というこの場所・この空間ならではの展示。
続いては東京・恵比寿にあるMEM。
写真作品では北野謙さん、澤田知子さん、須藤絢乃さんなどの作品が展示。
次は、御苗場のレビュアーとしてもお馴染み、
digmeoutが運営する大阪・梅田のギャラリーDMO ARTS。
若く勢いのある作家の作品が数多く展示されていました
そして洗面スペースには、KYOTOGRAPHIEのサテライトイベント、
KG+で今年グランプリをとった顧 剣亨さんの作品も。
来年はこの作家の作品が、KYOTOGRAPHIEのメイン会場で展示されます。
もうひとつ。こちらは東京・中目黒のPOETIC SCAPE。
今年がART OSAKA初出展で、唯一写真作品だけを出品していたギャラリー。
連載中の写真「販売」基礎知識を担当している柿島貴志さんがオーナーのギャラリーです。
野村佐紀子さん、野村浩さん、渡部敏哉さんなどの作品を展示。
また、以前PHaT PHOTOで連載、さらに御苗場でレビュアー賞を受賞した内藤由樹さんの作品が、
大阪、中津のギャラリーNii Fine Artsの部屋で展示されていました。
現在、Nii Fine Artsでは内藤由樹さんの写真展が開催中です。
ホテルでのアートフェアは、この時期に開催されるART OSAKAと
毎年春に、汐留のPARK HOTELで開催されるART in PARK HOTEL TOKYOがあります。
次の開催はすこし先になりますが、ちょっと特別感のあるアートフェア、
興味がある方はぜひチェックして行ってみてください。
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