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HOW TO / 作品制作のヒント

PHaT PHOTO CONTEST(PPC) Vol.100座談会講評


入選「Vector」上谷川寿雄(宮崎県・45歳)

2pt/テーマ部門/プリント応募

―さてお次は、上谷川寿雄さんの「Vector」。
テラウチ グラフィックっぽいですね。黄色と青の色味も面白い。雀の影がすべて入っているとかっこ良かったですね。そうならないかなと思って待っているとそうなる瞬間が出てくる場合があります。ダメなときもあるけれど。
佐藤 パッと見て、目にすごく入ります。すずめがかわいいし、撮りたくなる気持ちはわかるのですが、その先の面白さが表現できたらと思いました。
山岸 見た通りに撮ってしまっているので、造形的に表現するのであれば、露出をもっと絞って空が藍色になるくらいまでにした方が良かった気もします。

 

入選「春節の日常」Kevin Yang(東京都・37歳)

2pt/自由部門/プリント応募

―続いて、Kevin Yangさんの「春節の日常」。
テラウチ 後ろで携帯かカメラで撮っている女性のポーズが、まるで踊っている人のようで、何しているんだろうと思わせる面白さがあります。パフォーマンスがあるところがいいですね。
山岸 この湯気が出ているところもほんわかしていていいですよね。
佐藤 いい写真ですね。

 

入選「いざないの道」加藤光博(東京都・34歳)

2pt/テーマ部門/オンライン応募

―テーマ応募の加藤光博さんの「いざないの道」はどうですか?
山岸 何か見つけてそのまま撮った写真ですね。
佐藤 何を見つけたのかが見えてこないですね。真ん中に目が行ってしまうので。
テラウチ 私はこういう写真にはまるんですよ。一方通行の矢印に目が誘導されて、パチンコ玉が吸い込まれていくようなイメージです。面白いです。

 

入選「そろそろ春が?」宮崎智恵

2pt/自由部門/オンライン応募

―最後の作品です。宮崎智恵さんの「そろそろ春が?」。
佐藤 60年代のカメラ雑誌のイメージを受けました。
テラウチ 行きかう人の髪型が似ていたり、毛皮のコートとスプリングコートで季節感が違ったり、連続性と対比が面白いです。
山岸 ショーウインドーを背景にすれ違う人を撮ったのは、どういう意味があったのだろう。写っている人が自分の知り合いとか恋人とか、絶対これを外してはいけないというモノだったらわかるのだけど。


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