HOW TO / 作品制作のヒント
最後に、山の天気は変わりやすいので、天気予報をあまりあてにしないほうが賢明です。
天気予報が「晴れ」でも、実際に行くと雨で撮れないことや、もちろんその逆もあります。山は逃げません。いつでも来れるので、「次の機会」と決めて山の撮影を楽しんでください。
季節感や情景を写しこもう! 心を動かす山写真を撮るための4つのコツ
今年は山写真にチャレンジしてみたい!登山はよくするけれど、感動した風景をもっとうまく残したい…という方へ。写真家の武藤裕也さんに、山写真の撮り方のポイントを教えて頂きます。
前回は、登山撮影に必要な持ち物やおすすめアプリを教えてもらいました。今回は山写真の撮り方のコツを4つ教えて頂きます。
武藤裕也(むとうゆうや)
1978年生まれ。自動車設計・開発業務から一転、フォトグラファーとして活動開始。自然と人間の関わりをテーマにした写真制作の活動をする傍ら、クラブツーリズムや、「PHaT PHOTO」写真教室の講師も務める。
1978年生まれ。自動車設計・開発業務から一転、フォトグラファーとして活動開始。自然と人間の関わりをテーマにした写真制作の活動をする傍ら、クラブツーリズムや、「PHaT PHOTO」写真教室の講師も務める。
1.まずは1枚撮ってみる!
「山の撮り方」と言うと難しく思われがちですが、あまり難しく考えずに撮ることが大切。夜景撮影でなければ、三脚も使わずに標準ズーム1本で全てを撮るくらい、荷物も気持ちも「身軽」で問題ありません。
2.「目的」+「背景」の構図を意識しよう
生息の厳しい条件にも関わらず、高山植物が「なぜここに?」という場所での出合いにびっくりすることも。そうした驚きを表現するために、やはり「どんな場所でその被写体に出合ったか?」が、写真に写っていることが重要です。
いちばん撮りたいメインの被写体だけを写すよりも、目的+背景で、その季節感や情景が説明できるような構図をつくることを意識してみてください。
3.撮影のチャンスは「直前」と「直後」
山にはさまざまな自然現象が起こります。中でもいちばん撮りやすく、画になるのは朝焼けと夕焼けでしょう。撮影のポイントは、陽が沈んだ直後や昇る直前。
4.夜空撮影は「基本の設定」から自分好みに調整
星を撮りたいのであれば、三脚は必須。また、そのほかの機材としては超広角レンズ(35m判換算で15㎜前後)を準備した方がよいでしょう。
また、現在のデジタルカメラには、「比較明合成」「微速度撮影(タイムラプス)」等、夜景を撮るために便利な機能がいろいろあるので、事前に使用方法を確認して活用していきましょう。
最後に、山の天気は変わりやすいので、天気予報をあまりあてにしないほうが賢明です。
天気予報が「晴れ」でも、実際に行くと雨で撮れないことや、もちろんその逆もあります。山は逃げません。いつでも来れるので、「次の機会」と決めて山の撮影を楽しんでください。
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