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フォトまち便り「Hello Local」vol.3 郡山写真部 ~Discover your own Koriyama!~


リモートワークやワ―ケーション、あるいは移住やダブルローカルなど、都市に縛られない暮らし方が出来る時代に、熊野、富山、郡山、下田という4つの地域で活動する写真部に、週替わりの連載を依頼しました。4つの写真部が撮る風景が、遠いどこかの日常ではなく、近い未来のご近所になればいいな、そんな期待を込めて。第3回は、郡山写真部による写真とエッセイをお送りします。


#郡山写真部へようこそ

私たちが住む街は東京から新幹線で約80分、東北の玄関口としてターミナル機能を備える福島県郡山市です。駅前に建つオフィスビルや高層マンションから郊外の住宅地を抜けると、会津との接点に位置する布引高原や白鳥が飛来する猪苗代湖、また、伝統民芸品作りを江戸時代から受け継ぐ高柴デコ屋敷など美しい自然の風景や文化に出会うことができ、写真ファンには是非訪れて欲しいスポットが満載のエリアです。

(県内で一番高いビル「ビッグアイ」。夜になると22階の展望ロビーから市街地の夜景が楽しめる)

(300年の郷土玩具作りの伝統を守り続ける高柴デコ屋敷)

2018年、郡山SNSフォトブランディングプロジェクト「郡山写真部」が始動

私たち「郡山写真部」は、ここに「住んでいる」からこその視点で見つけた街の魅力を撮影し、SNS上で「#郡山写真部」をつけて発信していくプロジェクトです。年齢、職業、経験も様々な個性豊かな約30名が、「写真を楽しむ!」ことを大切に、とてもフレンドリーで、チームワークやまとまりの良さが自慢。

活動で大事にしているのは、撮影のテクニックや取材マナーだけでなく、撮影候補地の選定、実際の現地撮影など一連の制作過程をともに学ぶこと。自分だけでは気づかない郡山の魅力を発見できるのも私たちの活動の特徴です。

(集合写真ではこおりやま(郡山)の「こ」がお決まりのポーズ)

2019年には東京(72Gallary)と郡山市内の施設を巡回した写真展「こおりやま」を実施。

また首都圏向けの情報発信拠点でもある「日本橋ふくしま館 MIDETTE」とのコラボで人気を博し、多くの方に郡山の魅力を発信することができました。

(会場では薄皮饅頭やままどおるなど、おなじみの郡山銘菓も展示された)

フリーマガジン「Have a nice PHOTO!」では何度か郡山特集が掲載され、首都圏だけでなく、全国のカメラファンにも広く郡山の風景やグルメ情景をご紹介。

3年目となる2020年には、デジタルフォトマップ「郡山フォトスポットガイド」を制作。

オンラインセミナーのグループワークの中で、おすすめしたいフォトスポットをどのように紹介するか話し合い、また、一部スポットでは、部員自らがそこで活躍されている方々へ取材し、記事を書き、作り上げました。

2021年は「磐梯熱海(ばんだいあたみ)」でスタート

さて、郡山市の魅力発信を続けてきた私たちですが、2021年は郡山市西部に位置する熱海町に焦点を当てて活動をしています。熱海町は年間70万人が訪れる磐越三大美人の湯で、鎌倉時代から語り継がれる伝説も残る「磐梯熱海温泉」を有する温泉街です。しかし熱海町も新型コロナウィルス対策による外出自粛の影響で観光客が激減。イベントの自粛も追い打ちをかけ、毎年開催していた祭りも中止にせざるを得ない状況になってしまいました。

(奥の路地にたたずむ看板が郷愁を誘う)

そこで、今年はそんな熱海町に再び多くの方に足を運んでいただこうと郡山写真部が助っ人として登場。東北デスティネーションキャンペーン特別企画として、来訪者へのおもてなしと震災復興に御支援いただいた皆様へ感謝を込めて、初めての屋外写真展を磐梯熱海温泉で開催することになりました。

(熱海町でお店を営む方々の人物撮影を行い、写真展でお披露目します)

(初めての撮影にモデルさんも照れ笑い)

街の魅力に気づいてもらうきっかけ作りに写真を

私たちが撮っている写真は、住んでいるからこそ気づくことができる写真。

例えば、普段何気なく遊んでいる公園は、私たちにとっては「いつもの公園」です。でも、そこに咲いている花や植物をある場所から写真で切り取ると、まるで映画やドラマの1シーンのような画になります。さらに、同じ場所でも、撮影する時間や季節、そこに偶然映る人などを工夫すると同じ場所でも違った見え方ができます。

(市街地にある21世紀公園はこどもたちの憩いの場)

そんな風に、私たちの活動は一枚の写真からいつもの公園にわざわざ写真を取りにいきたいと思ってもらえたり、誰かに紹介したくなってもらえるような、街の魅力に気付いてもらうきっかけ作りかもしれません。

(JR磐梯熱海駅に併設された観光案内所にて)

そんな私たちの写真を屋外に展示する「郡山写真部フォトフェス ~あったか、ばんだいあたみ!」を10月22日(金)、23日(土)、24日(日)の3日間、JR磐梯熱海駅を中心とした周辺4か所で開催予定です。来訪者は磐梯熱海を回遊しながら まち巡りと写真を楽しむことができます。

(アーティストとコラボした郷土玩具も人気)

写真愛が止まらない私たちですが、今後もさらにSNSを通じて郡山写真部を知ってもらえるよう地域ブランディングを意識した活動を続けていきます。ぜひインスタグラムなどのSNSで「#郡山写真部」をチェックしてみてください。あなたが知らなかった新しい郡山の街の魅力が発見できるかもしれません。

(屋外写真展がうまく行きますように願いを込めて)

きっかけは郡山の観光プロモーションが抱えるお悩みの解決。約30名のメンバーが「#郡山写真部」というハッシュタグをつけて SNS 上で写真を発信。 郡山の魅力を写した私たちの活動を見ることができます。

「郡山写真部フォトフェス ~あったか、ばんだいあたみ!」はコチラ
「Have a nice PHOTO!」はコチラ
郡山写真部が取材・記事を書いて作ったデジタルフォトマップ「郡山フォトスポットガイド」コチラ

text:昆 愛、坂井 俊之
photo:金子 智也、小出 さおり、昆 愛、齋藤 のぞみ、坂井 俊之、鈴木 陽子、山田 康平


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