写真家・渡部さとるが語る、ポートフォリオレビューの前に考えるべき“相手の欲望”


写真のプロに自分の作品を見てもらうポートフォリオレビュー。
作品を売り込むためには、実際のレビューに臨む前に知っておくべきポイントがたくさんあるのです。

様々な場所で展示を行い、また自身もレビューを受けてきたという写真家の渡部さとるさんが、どんな風に自分をアピールするべきなのか、これからレビューに挑む人へアドバイスを送ります。

※本記事は、PPC年間優秀者に輝いた船見征二さんのポートフォリオレビューの内容を抜粋したものです。

――――――――

レビュー前に考えるべき“相手の欲望”

レビューに臨む前にまず覚えておいて欲しいのは、プレゼンの効果的なアプローチの方法。作品がいいか悪いかの評価は、実は相手がどんな場所で活動する人かによって違います。

大切なのは、相手の欲望を知ることです。
たとえばギャラリーや美術館では写真が評価されなくても、フェスティバルでは高評価を得る時もあります。あるいは、日本のギャラリーはダメでも、フランスでは喜ばれることも。良いか悪いかは、相手がどんな作品を求めているのかという欲望によって変わってくるのです。

確かに一定のクオリティというのはどんなシーンでも必要ですが、作品の完成度だけを軸に写真は判断されるわけではありません。だから、もし写真をプロに見せて否定されたとしても、そこまで気にする必要はないと僕は思っています。相手の欲望にたまたま合わなかったんだなというくらいで捉えるのがいいかなと。

ただ、その時には、それでは彼・彼女の欲望はなんだったんだろうと考えてみることがポイントです。相手の欲望がわかれば、自分との相違に気づき、どういった場所にアプローチすれば効果的なのかがおのずとはっきりしてくるのです。

今回は、美術館・ギャラリー・フェスティバルの3つのケースに分けて解説します。

美術館


美術館の目的は、大きく言えば収蔵すること。そのため、美術館にアプローチする場合には、まずはどういう作品が収蔵されるのかを考えなければいけません。
一般的に、美術館が集めたいのは、---------
これより先はプレミアム読者のみ閲覧できます。

■ログイン後正しくコンテンツが表示されない場合は、以下いずれかをお試しください。
・富士山マガジンサービス(http://www.fujisan.co.jp)のアカウント(メールアドレス・パスワード)でログイン
・当Webマガジンへのログインパスワードを、アカウント設定から、富士山マガジンサービスへのログインパスワードと同一に変更



プレミアム読者のお申し込みはコチラ