「食べたい!」と思わせる料理写真の撮り方2/2


おいしい料理を前にしたら、思わず写真に撮りたくなりますよね。
今は、SNSに投稿する人も多いのではないでしょうか。
しかし、本当はとてもおいしそうなのに、写真に撮るとあんまり…なんてことも。

PHaT PHOTO写真教室講師の杉原寛明先生に、初心者でも料理をおいしそうに撮れるテクニックについて訊きました!

今回ご登場いただく先生はこちら!

杉原寛明(すぎはらひろあき)
2011年より「PHaT PHOTO」写真教室の講師を担当。同年より東洋学園大学でも写真の講師を務めている。その他、ワークショップ、イベントでの講師も多数。4月開講のビギナークラスを担当している。

前回は五感を働かせながら撮影することやおいしい光の大切さを教えて頂きました。
<関連記事>「食べたい!」と思わせる料理写真の撮り方・第1回 料理撮影に臨む前に覚えておきたい3つのポイント
ステップアップとして明るさや切りとり方、構図のポイントについて教えて頂きます!

【POINT1】明るさと色合いで味を変える

おいしそうな印象をつくるには「明るさ」と「色合い」がポイント!
「明るさ」は、露出補正を少しプラス側に。ただし明るくしすぎると白飛びし、素材本来の色味が伝わらないので逆効果です。

「色合い」は、ホワイトバランスを「太陽光」や「曇天」に変えることで、暖かみが増し、おいしそうな色をつくることができます。色の変化が大きすぎると感じた場合は、詳細設定で細かく調整しましょう。

補正なし

露出補正+1.0

WB曇天

【POINT2】大胆に切りとって、素材感を見せる

料理は引いて撮るよりも、大胆に切りとってあげることがひとつのポイント。
お皿を全部写す必要はなく、肝心なのはその料理の素材をはっきりと見せてあげること。ぐっと寄ることで、料理の湯気や照りが写りこみ、シズル感が生まれておいしそうに見えます。

より素材・具材を注目させるためにはボケも重要。絞りを開放気味にしてボケを大きくすることで、ピントが合う部分が引き立ちます。
 先生の撮影帖 
「マクロ」「単焦点」レンズが活躍!
料理撮影で活躍するレンズは、最短撮影距離が短い(寄って撮影ができる)マクロレンズや、ボケを大きくつくれる、開放F値が大きいF1.8 やF2 などの 単焦点レンズがお勧め。マクロレンズがない場合は、クローズアップフィルターなどの用品を活用しても良いでしょう。

【POINT3】料理が落ち着くフレーミング

料理写真では、食器や背景を整理して入れないと、雑然とした印象になってしまいがち。
収まりがいいのは縦位置写真。まずは真ん中に大きく料理を入れ、奥に小物や副菜などを置き奥行をつくり切りとってみましょう。
真上から撮る手法もあり、これは形や色、机の模様などが際立ち、デザイン的な写真になります。ただしこの構図でも横からの光を見つけ、立体感をつくることが重要です。

【POINT5】食事の中に物語を見つける

料理の撮影に慣れてきたら、「自分目線」の料理写真に挑戦してみましょう。
たとえば、食べかけの写真。そっとフォークが添えてあるだけで、このケーキを食べた人のことが想像できますよね。
他にも、食器が2つあったり、食べ終わった写真だったり、料理以外の部分に少し意識を向けてみてください。「物語」をつくることで、自分だけの料理写真を撮影してみましょう。
 今回のまとめ 
まずはどんな場所でも、おいしそうに写る「光」を見つけることが大切。光の良し悪しで、おいしく見えるかどうかの大半が決まります。
今回いろいろな料理撮影のテクニックを紹介しましたが、注意すべき点は、あまり構図や色味にこだわりすぎると、「わざとらしい」「気持ちが伝わらない」写真になってしまうこと。初心を忘れず、料理が目の前に出てきたときの気持ちを素直に撮ることからはじめてみましょう!
いかがでしたか?
ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、料理写真撮影に挑戦してみてくださいね!
杉原寛明先生が担当するビギナークラスが開講中!
PHaT PHOTO写真教室では、4月開講のビギナークラスの生徒を募集中です。カメラの使い方や写真の基礎を1年かけてじっくりと学ぶことができます。講師の写真講評もあり、あなたの写真のいいところや、さらによくなるコツをお教えします。今回レクチャーしていただいた杉原先生のクラスは、初回授業は終了していますが2回目からの参加も大歓迎!もっと写真がうまくなりたいと思ったら、ぜひPHaT PHOTO写真教室へ。<公式サイトで詳しくみる