鉄道撮影テクニック レンズ選びやシャッタースピードのポイント


ファンの多い鉄道写真ですが、特別な電車を撮ることだけが鉄道写真ではありません。
みなさんが良く使う身近な駅や、出かけた旅先で、気軽に鉄道写真に挑戦してみませんか?

初心者におすすめの鉄道写真の撮り方のポイントをPHaT PHOTO写真教室松本友希先生に教えていただきました!

前回はテーマ設定の大切さや守るべきマナーを教えていただきました。

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鉄道撮影に必要な3つの心構え

今回は、応用編としてレンズ選びやシャッタースピードのポイント、夜の鉄道撮影テクニックについてご紹介します!

【STEP1 レンズを変える】

扱うレンズ、つまり画角によって鉄道の捉え方は大きく変わります。
街の雰囲気をたっぷり入れ風景としてとらえるなら広角のレンズを使うのがよく、電車の造形そのものを写したり圧縮効果で街のさまざまな情報を画面に閉じ込めるなら望遠レンズがいいでしょう。

今回は、「生活と密着した電車」をテーマに撮影しました。

(1)32mm(広角)

(2)53mm(標準)

(3)170mm(望遠)

(4)300mm(望遠)

*先生の撮影帳*

撮影中、レンズの画角は変えすぎないのがベター。いろいろ撮ろうと選択肢を持ちすぎると、撮影に迷いが生じますし、撮影後に見返したときも視点がバラバラな印象を受けるからです。
好みの画角やテーマに沿う画角を決め、それを基準にして撮影に向かうと、まとまりのある写真が撮れますよ。

【STEP2 シャッタースピードに気をつける】

電車のスピード感を自在に操ることができるのがSS(シャッタースピード)です。
同じSSでも、カメラから電車までの距離や、カメラに対する電車の角度などによってブレ具合は変化するため、微調整しながら、伝えたいスピード感やブレ感を探してみましょう。
1/60秒より遅いSSになってくると、手ブレが発生しやすくなるため三脚を使用するのがいいでしょう。

【 1/25秒 】

24㎜/絞り優先/ F18 / 1/25 秒/ ISO100


【 1/50秒 】

24㎜/絞り優先/ F11 / 1/50 秒/ ISO100


【 1/200秒 】

24㎜/絞り優先/ F11 / 1/200 秒/ ISO250

【STEP3 鉄道に付随する物語を見せる】

電車自体を写すのではなく、多角的な視点や発想がありきたりな写真から脱するポイント。
車内の印象的なシーンを切りとったり、駅周辺の人々の様子を撮影したりすれば、写真を見る側が想像できるような部分をつくることができ、作品に物語が生まれます。
傘や長靴など、ふだんは使わない小物を人々が身につける雨の日は、鉄道写真を印象的に写す絶好の機会でもあります。

(左)35mm /絞り優先/ F4.5 / 1/200 秒/ ISO800 (右)280㎜/絞り優先/ F5.6 / 1/800秒/ ISO3200 /露出補正-1.0

【STEP4 夜の電車の捉え方】

明かりを灯しながら走る夜の電車は、暗がりに浮かび上がる分存在感がより強くなるので、日中よりも画面構成に気をつけたいところ。

下の写真は、路地の奥にほんの一瞬現れる電車。写っているのはほんのわずかですが、被写体としての電車の強さを感じさせてくれます。SSを遅くすることで生まれる電車の光の軌跡は、日常の中の非日常的な被写体となってくれます。

36㎜/絞り優先/ F6.3 / 1/6秒/ ISO1600 /露出補正-1.0

(1)
24㎜/絞り優先/ F8 / 1/60秒/ ISO1600 /露出補正-1.30

(2)
24㎜/絞り優先/ F8 / 1/10秒/ ISO2000

*先生の撮影帳*

(1)の写真は、まだ車内灯が着く前の電車。同じ構図でも、ライトが付いた写真(2)の方が存在感が強いのがわかります。「生活と密着した電車」としては、街の明るさに近い(1)の写真の方が、より生活に溶け込んでいる印象を与えるのではないでしょうか。

≪今回のまとめ≫

被写体として非常に強い鉄道は、切りとり方によっては主張しすぎることも。今回は「生活の中の鉄道風景」をテーマに撮ったので、構図や視点の向け方、SSによるブレなどを工夫し、うまくその場の景色に溶け込ませるように意識しました。

大切なのは何より「電車で何を伝えたいか」を明確にすること。そこを考えることで、自分らしい鉄道写真を撮ってみてください。

いかがでしたか?
ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、鉄道写真に挑戦してみてくださいね!

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