【テラウチマサト流】魅力的な写真作品は、いかにして生まれるか?


あなたはどんなときに、写真をプリントしますか? 写真展やコンテストへの応募など…。でも、写真に合う用紙に迷ったり、色味の調整で悩んだりと、プリントすること自体に苦手意識を持つ方も多いかもしれません。そんな方に向けたトークイベント「テラウチマサト×プロセレクション プリント講座」が2月4日に開催され、国内外のギャラリーや富士山頂など数多くの展覧会を行ってきた写真家のテラウチ氏が、プリントする楽しみを語りました。

テラウチ: 僕にとってプリントの楽しみは、“写真をつくっている”という感覚が味わえること。プリントと一口に言ってしまえば、紙に印刷されるポスターやDMもそうですよね。でも写真作品というのは大量印刷されるものではなくて、モノとして価値のある、希少性のあるものだと思うんです。だから写真において“プリンター”という呼び方は、ちょっともったいないと思うくらい(笑)。

魅力的な写真をプリントに仕上げることは、作業ではなくモノづくりに近い感覚なのかもしれません。

【テラウチ氏おすすめプリンター】
エプソンプロセレクション SC-PX5VⅡ

豊かな階調、安定した色再現を追求するため、濃度の異なる3種類のブラックインク(Epson UltraChrome K3インク)を搭載したA3ノビフラッグシップ機。深く美しい黒で、一段と精緻で立体感ある表現を実現。

【POINT 1】モノとしての価値を高める

テラウチ: モノとしての価値を高めるには、僕は用紙が重要だと考えています。普通紙ではなく、厚みや表面のテクスチャーなど、触ったときの感覚が大事。だからプリンターには幅広い用紙が使えることを求めています。僕がいま使っているのはエプソンプロセレクション。純正用紙もいろいろあるけど、光沢系もマット系も、エプソンプロセレクションでプリントすると色質が安定しているんですよね。だから用紙選びには写真の画だけでなく、目的や自流・時流を基準にすることができます。

魅力的な写真プリントにするには、プリントを作業ではなく、モノづくりに近い姿勢でつくり上げることが必要です。テラウチ氏が目標としているのは、先人たちの美しいオリジナルプリント。実際に観て手に取ったとき、素手で触ることがためらわれるような、貴重なモノに対峙する高揚感。モノとしての価値を高めてくれる要素のひとつは用紙であり、厚みやテクスチャーが大切なのだと言います。

【POINT 2】目的によって変える紙選び

目的で選ぶとは、展示会場でライトの反射が気になるようであればマット系でプリントする、といったことがイメージできますが、自流・時流とはどんな意味なのでしょうか。

テラウチ: “ジリュウ”にはふたつ意味があります。自分の考えや思いで決める自流と、時代に合わせてつくる時流。いろんな展示を見たり世の中の流れを見ていると、いまは自然さを求める印象だと感じます。そんなときはファインアート紙を選択するときもありますし、逆に高光沢にして希少性を高めることも。自流と時流のバランスを考えて選んでいます。

SC-PX5VⅡなどエプソンプロセレクションで印刷すれば、さまざまな用紙に対して安定した色表現が得られます。それは目的や自流・時流によって用紙が選べるということ。コットン100%の「UltraSmooth Fine Art Paper」は紙の厚みが特徴で紙白も黄色寄りの優しい印象。絹目調は反射を避けながらも、自然な艶を表現してくれます。写真用紙クリスピア<高光沢>は美しい光沢感から、透明感あふれる白さが特徴。

UltraSmooth Fine Art Paper

写真用紙<絹目調>

写真用紙クリスピア<高光沢>


▼もっと詳しく!「用紙選びのあれこれ」
www.epson.jp/katsuyou/photo/manabu/colorio/theme5

【POINT 3】細部までこだわるなめらかな階調

さらにモノとしての価値を高めるためには、写真の画が美しく反映されているかも大切なポイントです。

テラウチ: エプソンプロセレクションは、プリンターとして極められていると感じています。大切なのは用紙と、そしてインク。なめらかな階調表現で、美しいグラデーションを再現してくれるところが気に入っていますね。

テラウチ氏のようにプリントは発表する手段ではなく、写真プリントを自分自身が愉しむという目的にしていくことが、魅力的な写真作品を生むひとつの近道かもしれません。

※写真用紙<絹目調>でプリント

魅力的な写真プリントに仕上げるために欠かせないものは、用紙のほかにもインクがあります。どんなに優れた用紙でも、写真本来の画の美しさを表現しなければ意味がありません。SC-PX5VⅡにはEpson UltraChromeK3インクが搭載されており、グレースケールの階調性が大幅に向上し、色精度も精緻に。濃く深く引き締まった黒で、モノクロ作品の暗部の繊細なトーン変化やグラデーションも美しく再現されます。

\「テラウチマサト×プロセレクション プリント講座」参加者の声/

< 紙の違いにより、表現が違うことが良くわかりました。自分の表現したいことに近づけるように、色々試してみたいと思います。(川瀬まり子さん)

< 見る人にどう感じてもらいたいか?ということを考えて撮っていることが、今までの自分にはない考えだった。さまざまな用紙があって、それを選ぶのは自分基準で良いということに意識の変化があった。(Nさん)

< 「写真はモノとして喜びを伝えるもの」「たくさん本物を見る必要がある」「基準値をつくる」「時流と自流」という言葉が心に響きました。(川島史清さん)<自分の基準値をつくって、自分で決定権を持つということがとても納得できた。モノとしての写真を残すという意味をとても考えさせられました。考えて考えて、考えることが必要だと思いました。(河野佐知子さん)

< プリントに関し、自分の軸線をどう持つか/どうつくっていくか、大変参考になりました。最近ようやく紙質の誓いに気づきはじめましたので、さらに勉強していきたいと思います。(Sakakibaraさん)

< 自分の気に入っている用紙のみですべてプリントしていましたが、どう見てもらいたいか、見る人を意識して色々試してみたいと思いました。(山本玲子さん)

テラウチマサト
写真家。1954年富山県生まれ。出版社を経て1991年に独立し、これまで6,000人以上のポートレイトを撮影。ライフワークとして屋久島やタヒチ、ハワイなど南の島の撮影をする一方で、近年は独自の写真による映像表現と企業や商品、及び地方自治体の魅力を伝えるブランドプロデューサーとしても活動中。主な写真集に、富士山をとらえた『F 見上げればいつも』(T.I.P BOOKS)がある。www.terauchi.com

▼エプソンプリンターをお使いなら、プラグインソフトの利用が便利
「Epson Print Layoutで作品をプリントする」

www.epson.jp/katsuyou/photo/manabu/howto/printlayout1.htm

また、プリントに線が入ったり、明らかに色がおかしい場合は
ノズルチェックなどのメンテナンスを行いましょう。

▼「今さら聞けないプリントのチェックポイント」
www.epson.jp/katsuyou/photo/manabu/howtwo/check.htm

プリント作品制作に役立つ情報はコチラ「作品制作のルール」