ポートフォリオレビューの受け方 2/5
[ポートフォリオのつくり方]ケースはどうする?


国内外のフォトフェスティバルなどで行われるポートフォリオレビュー。
「ただ見てもらう」だけに終わらない、「作品を売り込んで結果を出す」ポートフォリオレビューにするには一体どうすればいいのか?
「ポートフォリオレビューの受け方」シリーズの2回目。

<関連記事>ポートフォリオレビューの受け方 1/5
[基本]知っておくべき、よくある3つの失敗

今回はポートフォリオ自体は一体どんな風に準備すればいいの?という疑問にお答えします。

<目次>
・準備しておきたいものリスト
・ポートフォリオケースはどんなものが良いのか[ブック orボックス?それぞれのメリット]
・番外編1:こういうケースは避けましょう
・番外編2:デジタル版はアリ?ナシ?

まず、必ず準備しておきたいものはこちら

準備しておきたいものリスト

■ポートフォリオケース
■作品
■ステートメント
■CVプロフィール
■展示イメージ(あれば)
■プロモ

それぞれ、どんなものなのか、準備するうえでの注意点などをお伝えしていきます。
今回は「ポートフォリオケース」について。

ポートフォリオケースはどんなものが良いのか

中身(作品)がいちばん大事なのですが、意外とみられているのが作品を入れる「ケース」。
作品の扱い方によって写真への姿勢を判断されることもあるので、作品を保護するシートは透明度の高いものにするなど、 最低限の配慮が必要です。

ブック orボックス?

画像協力:コスモスインターナショナル
※ハンドメイドのブック(海外製・国内製)も対応。www.cosmosint.co.jp

ポートフォリオケースにはブックタイプとボックスタイプの2種類があります。それぞれメリットがあるので特性を理解して自分の作品に合わせて選択しましょう。

■ブックタイプのメリット


画像協力:コスモスインターナショナル www.cosmosint.co.jp

ブックタイプはフォトアルバムのようなもの。ポートフォリオ用のものはシート枚数を作品の枚数に合わせて自由に調整でき、ビニールも写真が見やすいように反射を抑えたものが多いです。
メリットは「作品を見る順を決められる」こと。
アルバムをめくる順が作品を見る順になるので、ストーリーのある作品に効果的な見せ方です。

■ボックスタイプのメリット

画像協力:コスモスインターナショナル www.cosmosint.co.jp

ボックスのなかに作品がバラバラに入っているボックスタイプ。
メリットは「1枚1枚を手にとってじっくり見てもらいやすい」「見る側が順序を入れ替えられる」こと。
見る順は決められませんが、レビュアーが自由に作品の並びを変えられるので、編集のアドバイスを受けやすいことがあります。
ボックスの場合は、箱の内部で作品が移動できるクラムシェル(折りたたみ)型がお勧め。

どのように見てもらいたいか によって、ポートフォリオの形態も工夫してみましょう。

[ 番外編1:こういうケースは避けましょう ]


例えば、安いフォトアルバムやクリアファイル
ポートフォリオは一言で言うと「自分の能力を見せるために構成する作品集」です。
作品の質と同時に、ポートフォリオの質もみられているので、安価なフォトアルバムは避け、ポートフォリオ用のケースを準備しましょう。

また、作品・ケースとあわせて気になるのが写真のコンディション(状態)。角が折れ曲がっていたり、指紋がべたべたついていると、作品を雑に扱っている人なのかな?と思われてしまうので気を付けて!

[ 番外編2:デジタル版はアリ?ナシ? ]

プリントではなく、タブレットで作品を見せるのはアリ?
と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。デジタル版でのメリット・デメリットもお伝えします。

まず、メリットは「ポートフォリオを持っていなくてもすぐに見せられる」こと。
突然のレビューの機会でも、いつも携帯しているタブレットがあるとチャンスを逃しません。

デメリットはふたつ。「作品の順序を変えられない」ことと、「画面で見るため、作品が明るくきれいに見えてしまう」こと。
出版や写真展が目的の場合、最終的にはプリントで見せることが必要なので、印刷時に同様のクオリティが出せるかが問われるポイントになってきます。
いつでも見せられるメリットはありますが、デジタル版はあくまで予備的に持っておくのがよいでしょう。

次回は肝心の「作品」について。
作品準備の基本的なポイント5つとポートフォリオレビューにおける真実(!?)をお伝えします。

ポートフォリオのつくり方や写真編集をもっと知りたい!と思った方へ


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