写真家・岩倉しおり 未知なる自分の世界を探して<第3回>


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SNSで写真を発信しているうちに作品の魅力が広く伝わり、写真集『さよならは青色』が刊行されたり、作品がCDジャケットや小説の装丁写真に起用されたり、作風を生かした広告撮影を行うようになったという写真家の岩倉しおりさん。

作品制作にまつわるお話を4回連続でお伺いする3回目では、岩倉さんが影響を受けたもの、インスピレーションの源についてお伺いします。

――岩倉さんはいままでどんなカルチャーに影響を受けてこられたんですか?

岩倉 影響は、写真以外のものから受ける方が多いです。
映画や音楽、絵、アニメ、そして詩や小説。自然と頭の中でそれらを写真に置き換えたりしてしまいます。それが「撮りたい」という気持ちに繋がっているかもしれないですね。

――映画でいうと、どんな映画が好きですか?

岩倉 はじめに好きになった映画監督は、岩井俊二さんです。
物語が面白くて好きな映画もありますが、画面の切り取り方とアングル、光がすっと入ってくる作品が好きで。岩井さんの作品がそうなんです。見ていて気持ちいいなと感じます。

――ストーリーより「切り取り方」を見ているんですね。

岩倉 いろんな見方をしているかもしれないですね。映像の色が好きなものなど、部分的に好きな映画もあります。映画がいちばん、私の写真に繋がっているかもしれません。

――シーンが頭の中に残っていて、それを再現しようとする感じでしょうか。

岩倉 それもありますし、映画を見ている間に「私だったらこう撮りたい」と思ったりすることもあります。どのシーンでこの映画を止めたら、自分の好きな画になるだろうとか、自然と考えていますね。それに、「こういうときの空はこういう色だったんだ」と気付くこともあります。

絵を見るのも好きなのですが、いいなと思う絵を見ると「これを現実世界で実現できるか」と考えたりします。綺麗な絵はたくさんあります。それを写真でも表現できたらなと思ってしまうんです。

ファインダーをのぞいた瞬間に決まる

――フィルムは何を使っているんですか?

岩倉 以前は「ソラリス」というフィルムが好きで使っていたのですが、販売終了になってしまい、今はフジフイルムの「業務用フィルム100」を使っています。このフィルムは値段が安く、癖のない普通の色味で出てくれるところが好きです。

――撮影から作品になるまでのプロセスを教えてください。

岩倉 例えばフィルムで撮ったものは、自分の好みをわかってくれている、いつもの写真屋さんで現像、フィルムをスキャンしていただき、データで納品してもらっています。

――「普通の色味がいい」とおっしゃっていますが、岩倉さんの写真の色は岩倉さんらしさがありますよね。その色はどこで決定されるのですか?

岩倉 いちばんは、撮っているときだと思います。影の色やボケる色も、こういう色にしたい、こういう色は入れたくないと、撮る段階で気にしています。シャッターを押すときにどう撮ろう? と考え込むわけではなくて、ファインダーをのぞいた瞬間に、撮るか撮らないかが決まる感じです。

ちなみに、フィルムで撮影した時は、現像が上がってきたときに思いもよらないものが写っていることがあって、それも楽しいですね。

――最終的には、現像してフィルムスキャンしたデータを自宅で仕上げていると思うのですが、普段はどんなレタッチをされていますか?

岩倉 レタッチはPhotoshopでトーンカーブと明るさ、彩度の調整をメインで行います。今まではそれをマウスで行っていたのですが、 Surface Book 3を手にしてからは、Surfaceペンを使ってレタッチを行っています。微調整のしやすさ、使いやすさに驚きました。Surface Book 3はレタッチ時における反応もはやいので自分のやりたい事を思い通りに出来ます。見た目もかわいいので使っていて単純に楽しいですね。

――ほかに使ってみて気になった機能はありましたか?

岩倉 画面の下にキーボードを取り付けて折りたたんだまま使えるポータブルスタジオモードでも写真編集してみました。

単純にまずこんなことができるのかとびっくりしました。いつもは編集をしているという気持ちでしたが、このモードで作業すると紙にスケッチをしている気分で作業がとても楽しかったです。こちらもまた机ではないところでも寝転んで編集できたり、スマホを操作している感覚で気軽にできるのがいいですね。

悲しいことがあっても、忘れられるのが写真

――岩倉さんは写真で絵を描いているようですね。画家のようなタイプの写真家だなと思いました。

岩倉 絵が好きだったことはあるかもしれないですね。絵は小学生のころから、描くも見るも好きでした。自分からやりたいと言って始めたと思います。

もともと絵を描く人になりたくて、でも絵では実現できないと思って写真にシフトしたんです。

写真も絵の感覚に似ているかもしれません。自分が見た光景が実在することを見てもらいたいと思って、撮っているんです。

――岩倉さんの作品世界は、優しくて平和ですね。

岩倉 そういう世界だったらいいのになと思って、撮っているのかもしれません。

現実は悲しいニュースやつらいこと、きれいじゃないこともあります。でも撮っているときは、そういうことを忘れられる。目線を変えたら違う世界が見られるということを、みんなにも伝えられたらと思って写真を撮っています。

岩倉しおり


香川県在住。SNSで写真を発信しているうちに作品の魅力が広く伝わり、CDジャケットや小説の装丁写真の撮影、作風を生かした広告撮影を行っている。初の写真集『さよならは青色』(KADOKAWA)が2019年3月に刊行された。iwakurashiori.wixsite.com/photo
Twitter:@Shiori1012
Instagram:@iwakurashiori

 

Surface Book 3

今回岩倉さんに使用いただいたのは、ノートPCであり、タブレットであり、ポータブルスタジオでもある、最もパワフルなSurfaceのノートPC『Surface Book 3』。サーフェス ペンを一緒に使用すれば、ショートカット、コントロール、描画ツールに簡単にアクセスできクリエイティビティを発揮できます。

 

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