台湾のフォトイベント「Wonder Foto Day 2019」レポート&受賞者ブースの一部紹介!


今年も行ってきました! 2016年より始まり、4回目の開催となる台湾最大級の写真イベント「Wonder Foto Day」(以下、WFP)。開催期間は、2019年4月11日(金)〜4月14日(日)。

台湾はもちろん、日本、中国、タイ、インドネシア…と、11か国の応募者の中から審査を通過した120名の写真家がテーブル上で作品を展示するイベントです。

会場は昨年に引き続き、台北駅からMRT(地下鉄)で約10分の台北市政府駅にある松山文創園区。

では早速会場の様子や受賞者ブースをご紹介します!

松山文創園区はかつてのたばこ工場をリノベ―ションしたクリエイティブパーク。
大きな池の周りに生い茂る熱帯の植物の中を散策したり、雑貨屋やカフェ、ギャラリー、さらに大型書店でありショッピングセンターとして有名な誠品書店もあって、巡るのが楽しいエリアです。

誠品書店前には関西御苗場2018でWFD賞を受賞したChika Usuiさんの作品の巨大タペストリーが飾られていました!これは嬉しい。

こちらの2棟が展示スペース。休日には入場待ちの列ができるほど。

今年は雨天が多くあいにくの天気でしたが、会場は多くの人で賑わいました。来場客は熱心に作品を観たり、ブースの写真家に積極的に話しかけてコミュニケーションしています。お互い、拙い英語や日本語などでも、写真を挟めばなんだか分かり合えるのは感動。出展作家にはリピーターも多く、毎年会える作家の新作が見られるのも楽しい。出展者も来場客も、年齢層は20代~30代の若い年代が多い印象です。

日本人も20名が参加。入口付近に先ほどのChika Usuiさんのブースを発見!

Chika Usuiさんの作品は、かかしの村のかかし「チナツちゃん」とChika Usuiさんが一緒に写った、シュールでくすっと笑える作品。ブースに来てくれた台湾の女の子が「元気がなかったけど、あなたの作品で久しぶりに笑顔になれて嬉しい!」と言って写真集を買ってくれたそう。写真はいとも簡単に国境を超えることを身をもって体験できたようです。

お隣は、以前、御苗場にてレビュアー賞を受賞した、Ichio Usuiさんのブース。Chika Usuiさんとは夫婦で、Chika Usuiさんを被写体とした写真を展示しています。Ichio Usuiさんは同時期に開催されていた京都国際写真祭のKG+に参加していたため、残念ながら欠席!

以前、関西御苗場でレビュアー賞を受賞した木村華子さんも、真っ白な看板シリーズを引っ提げて出展していました。ネオン管がしゃれてる!

写真集の販売スペースでは若木信吾さんに遭遇。会場では写真展『彼の思い出:現実、記憶、夢 │ 若木信吾と祖父の写真』も開催していました。

若木さんは今年のWonder Foto Dayの審査員のひとりであり、若木さんのレーベルYoungtree Pressの書籍を販売しているスペースも。手に持っているのはSUPER LABOから発売した新刊「Don’t Disturb My Disquieting Mood」。

熊谷聖司さんのPOP UP SHOPや青山裕企さんの出版レーベルのブースもあり、日本の写真家の作品も注目されているようです。

ではここから今回のWFDで審査員賞に選ばれた、受賞者の一部をご紹介します!

Mei Xin-Yi
キュレーターのJoanna Fuと編集者の陳依秋が審査員賞に選んだMei Xin-Yi。家族が病院で亡くなるシーンを他人同士で演じさせ、撮影したセットアップの作品の冊子がユニークでした。

Rae Xiao
キュレーターの小高美穂さんが選んだRae Xiao。「PHaT PHOTO」もノミネートしました。祖母の昔の写真を観ながら祖母にインタビューして、新たな写真を重ね合わせて写した作品です。詳細はこちら

Noia Stiratna Damampaio
関西御苗場でおなじみ、digmeout谷口さんのレビュアー賞はタイのアーティストNoia Stiratna Damampaio。グラフィカルな作品が特に目を引きました。

長谷良樹
毎年受賞している長谷良樹さん。広大なスケールの風景の中に不可思議な構造物を配置する長谷さんの作品が進化し、人間や風など動く要素を取り入れた新作『DESSIN』を披露。出版社のオーナーであるMassimiliano Scaglioneがセレクト。

Wong Wang-Chuen
写真家・若木信吾さんセレクトのWong Wang-Chuen。人口1万人以下の過疎の町、台湾の新竹県北埔郷を撮影した作品。力強いスナップが印象的でした。

Tachpasit Kunaporn
Yves Zlotowskと張雯評がセレクトしたTachpasit Kunaporn。1987年生まれの写真家。ウェディング業界に3年いたのち、2017年にICP(ニューヨーク)を卒業。幻想的なスナップ写真が心惹かれる作品です。

Liu Xi
「PHaT PHOTO」賞のLiu Xi。左右2枚組の大きなプリントが並び、手に取って見ることができました。テーブル上で上下入れ替えるとまた違う印象になるのが面白い。

Philong SOVAN
審査員の合議で選ばれるWonder Foto Dayグランプリを受賞したのはカンボジアのPhilong SOVANの『IN THE CITY NIGHT』。オートバイの光を照らして撮影したストリートの写真でした。

このように、今年もさまざまな写真家と出会えたWonder Foto Day。

昨年に引き続きコンセプトが明確な写真家が多く、ブースを巡ると作家が積極的に自身の作品について語ってくれました。

来場客も写真に対しての興味が旺盛で、ポストカードやZINEなど、低価格なものを中心によく売れていたよう。

2020年の来年の春、5回目の節目となる本イベントがどう変化していくのか、楽しみです!

INFORMATION

ワンダーフォトデイの作家が日本で展示中!
Wonder Foto Day Exhibition in Tokyo『一瞬 Instant』
日程:2019年6月5日(水)~16日(日)
会場:72 Gallery
住所:東京都中央区京橋3-6-6エクスアートビル1F

関西御苗場2019出展者募集中!
9月13日(金)~15日(日)に大阪の海岸通りギャラリー・CASOにて開かれる関西御苗場2019でWFD賞に選ばれた人は、2020年のWonder Foto Dayに審査なく出展の権利が与えられます! ぜひ、大阪でお会いしましょう。
申し込みはこちら

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