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HOW TO / 作品制作のヒント

ステップアップのヒントに! フォトコンPPC vol.114 「もうちょっとで入選!」審査員の講評


「影→陽」@neijin0218(千葉県)


何てことのないスナップですが、夏の暑い日を思い起こさせる、iPhoneだからこそ撮れた写真ですね。影と光、直線。そして人物。例えば、このセットをルールとして、見かけたときは必ず反射的に撮ってみるなどしてみては? この作品に並ぶ、シリーズ作品ができそうです。

「樹霧の海へ」柏木泉(神奈川県)


青森の種差海岸で撮影された写真とのこと。インターネットで見ると、種差海岸は文人墨客が魅了された場所とありました。柏木さんの作品もまるで絵画のような、幻想的な作品ですね。木のシルエットも美しいのですが、背景の色もとても美しい。もう少しグラデーションにこだわれると、もっと忘れがたい1枚になりそうです。

「セイメイ」大熊さゆり


真夜中に写した、金網に絡まる植物のシルエット。そこに生命の力強さを感じて撮影されたとのこと。写真全体の色合いがきれいで、みんな寝静まった時間帯の雰囲気をうまく表現されています。ただ、電車の車庫という光景がとても魅力的なので、ボケていてもそちらの方が気になってしまいます。植物とのバランスを、もう少し図ってもよかったですね。

「夏が来た」小林真佐子


梅雨明けの7月末に、夏の訪れを待ちわびていた人々が心ゆくまで夏を楽しんでいたとのこと。空の繊細な色が海に反射してキラキラと輝き、思い思いに波と戯れる人たちのシルエットが印象的です。手前に写る人たちが少し中途半端に感じてしまったので、シルエットだけにしてもよかったかもしれないですね。

「あじさい」王映儒(大阪府)


雨に濡れた紫陽花の一部分を切りとった写真で、とても美しいです。特に、手前の葉っぱの上にのった、雄しべのようなものの塊と、そこから落ちようとしている水滴が、アクセントになって惹かれました。紫陽花は引いて撮った写真をよく見ますが、このように近づいてみると新たな発見があるものですね。


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