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台湾で話題のフォトイベント「Wonder Foto Day」へ関西御苗場の受賞者2人と出陣!

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昨年から関西御苗場のパートナーとして、相互展示を行っている台湾の写真イベント「Wonder Foto Day」。

関西御苗場で選ばれた作家をWonder Foto Dayで、Wonder Foto Dayで選ばれた作家を関西御苗場で展示し、交流を行っています。

2017年9月に開催した関西御苗場では、砂村栄力さん、ほりともみさんがWonder Foto Day賞を受賞し、今年の3月16日(金)~18日(日)まで台北にある松山文創園区にて開催されていたWonder Foto Dayに出展しました。

関西御苗場2017 受賞作品 Wonder Foto Day賞 受賞理由はこちら

通常、Wonder Foto Dayに出展するには審査がありますが、御苗場でWonder Foto Day賞を受賞した2人はその審査と出展料が免除されます。

約1万8000人以上が来場した今年の「Wonder Foto Day」。「PHaT PHOTO」賞の選出と、砂村さん、ほりさんの応援に行ってきました!

関西御苗場の2人と出陣!

かつて煙草工場だった広大な敷地をリノベーションしてつくられた、松山文創園区。緑豊かな敷地内に公園や池、本屋さん、カフェに雑貨屋さん、倉庫をリノベーションしたギャラリーなどさまざまな文化施設が集まる、クリエイティブなスポットです。

敷地内ではオブジェや木々など撮りたくなる風景がたくさん。

 

敷地内の閲楽書店。中国語の本ばかりですが、こだわりのセレクト本が並びます。

 

すぐお隣には、誠品書店。本だけでなく、おしゃれな雑貨や洋服、お土産まで何でもそろうデパートです。さて…寄り道をしだすと全然たどり着けないので、足早に会場へ。入口にはたくさんの人が!

ほりともみさんの作品が使用された大きなタペストリーを発見!

会場はすごい熱気。熱心にブースを見て回る人たちで溢れかえっていました。

中心部では、東京国際写真コンペティション2017の受賞展示も。

T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOファウンダーの速水惟広さんによるトークショーが開催され、台湾の人たちがみんな熱心に聞いてくれました。

それでは、関西御苗場でWonder Foto Day賞を受賞した2人のブースへ!

ほりともみさんのブース。いつも笑顔で観客をもてなすほりさんは大人気。大きな額装3点が目を引き、多くの人が足を止めていました。

「食べ物を吊るす」というほりさんのアイディアは台湾の人も驚かせたよう。ひとめ見て、面白い、かわいい! と笑顔で鑑賞してくれた人が多かったようです。
 
「言葉が通じなくても、わかってもらえるんだなということを感じて、すごくうれしかったです」(ほりさん)
 
販売していたポストカードはほとんど売り切れに!
 
そしてお隣は、砂村栄力さんのブース。

 
Wonder Foto Dayは御苗場と違ってテーブル展示。砂村さんの作品のテーマである「アルゼンチンアリ」にちなんで、アリが好きな、ポテトチップスをテーブルにちりばめるなど、関西御苗場での展示とはまた違った工夫をしていました。
 
「台湾の方は、日本よりも虫が好きな人が多いみたいで…。熱心に質問してくれる方が多かったです。ほかの作家の作品も見て、プレゼンテーションの方法など、とても勉強になりました」(砂村さん)
 
台湾では日本語が堪能な人も多く、英語と日本語でコミュニケーションもうまくとれたようです。
 
さらに御苗場の「夢の先プロジェクト」でグランプリを受賞したHALKAさんの姿も!
 

 
写真のキューブを設置した立体的な展示がとても目立っていました。来場者が写真を入れ替えて、組み写真をつくれます。
 
書籍販売コーナーでは、自身の出版レーベル、ユカイハンズパブリッシングで参加した写真家の青山裕企さん。


 

御苗場のレビュアーとしてもおなじみの、digmeout谷口純弘さん。コーンのある風景を写した写真集を上梓!


 
会場をたっぷり堪能して、悩んだ末に「PHaT PHOTO」がレビュアー賞に選んだのは…
 
KRIS KANGさん!

 
盆栽とポートレイトを融合した作品です。KRISさんの作品は、関西御苗場2018に出展されるので、こうご期待!KRISさんは日本語も堪能なので、関西御苗場の会場で見かけたらぜひ作品について尋ねてみて。

他にもたくさん素敵な作家との出合いがありました。

Five wuさん。水をテーマに「海・川・汚染」の3つの軸で作品を制作されています。初めての展示ということですが、繊細な写真表現と、巻物やアクリルボード、顕微鏡などを使った巧みなプレゼンテーションに心を打たれました。

さらに、Jimmi.Hoさんはスナップが秀逸! 当日は作家本人と会えませんでしたが、香港の日常風景をユニークにとらえていました。

そして、120名の参加者の中から選ばれたグランプリは、Pam Virada B.さん! 記憶をテーマに作品を制作されていました。小さなスライドの写真を重ね合わせて作る作品は、まるでマルシェで見つけた古いポジフィルムのような趣。

台湾、香港、中国、インドネシアなど、さまざまなアジアの写真家と交流できた3日間。関西御苗場から出展した、砂村さん、ほりさんも大きな経験となって、また次の作品をつくる糧となったのは間違いありません。

最後にみんなで記念撮影。

左から、T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO ファウンダー速水惟広さん、審査員のフォトキュレーター小高美穂さん、主催者で写真家のファンさん、ほりともみさん、砂村栄力さん、PHaTPHOTO安藤。

来年は誰が台湾へ行くのか!?
ぜひ、関西御苗場に出展して、Wonder Foto Day賞を勝ち取ってくださいね。

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「水」をテーマに台湾を巡る、FIVE WU氏|台湾「Wonder Foto Day」

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