1. HOME
  2. Magazine
  3. HOW TO / 作品制作のヒント
  4. ファットフォトコンテスト Vol.105 PPC道場「もうちょっとで入選!」作品
HOW TO / 作品制作のヒント

ファットフォトコンテスト Vol.105 PPC道場「もうちょっとで入選!」作品


PPCのさらなるステップアップの場として、今回からはじまった組写真部門の「PPC道場」。
デジタル雑誌で配信している「PPC道場」の結果と講評を、PHaT PHOTO Webでもご紹介します。

今回は、入選にわずかに届かなかった「もうちょっとで入選!」の3点を発表。
写真を「撮る」だけではなく、写真を「組む」ときのポイントをお伝えします!

PPCへの応募はどなたでもOK!詳細はこちら


 

「ひとひら」 水池葉子(兵庫県・45歳)

満開の桜を見て、美しくもはかない人間の一生に思いを 馳せたという、とても共感するテーマで撮られています。 色彩も考えられていますね。1枚写真としてはどれもいいのですが、組み写真の場合は、たとえばベンチに座る 2人のように、他の写真にもさまざまな人物が入ってい たり、もしくは、満開の桜だけでなく、花びらの散る地面なども混ぜて、桜のはかなさをストーリーで表現して もよかったかもしれません。

 

「PONCHI 15歳」 M.Tag(東京都・54歳)

留学する子どもを見送る際に撮ったという組み写真です。空港ま でのバスや、待ち時間のファストフード、出発する子どもの背中などをドキュメンタリータッチで撮影されています。気になったのは、4枚目の写真がすがすがしい青空だったところ。たくましいわが子に、だんだん明るい気持ちになったのか、もしくは最後まで寂しさが残ったのか。その心情がもう少し、見る側にも伝わるとよかったですね。

 

「里山の稲葉家」田中紘子(東京都・38歳)

里山で暮らす知り合いの家族の自然な日常の風景を撮影したとのこと。古き良き日本の家族の姿のようなものが見えてくる、 いい写真だとは思うのですが、組み写真としてはもっと工夫で きると思います。「里山の稲葉家」をただ紹介したかったのか、 暮らしぶりを伝えたかったのか、元気な子どもたちを見てほしかったのか――。テーマを明確にすれば、ストーリーに必要な断片が見つかってくるはず。寄り引きも活用してみましょう。


STORY TELLER / 写真家達の物語 vol.37

フォトディレクターの推し写真集

まちスナ日和